チャレンジルール完全ガイド|利益目標・日次DD・最大DDの計算の仕組み

プロップのチャレンジは「利益目標」「日次ドローダウン上限」「最大ドローダウン上限」という3つの数字で合否が決まります。 小売プロップ全体の合格率は約10.6%とされ[1]、落ちる人の多くは利益目標に届く前にドローダウンのルールに抵触します。 本記事は各ルールの計算の仕組みを具体的な数字で整理します。売買手法やエントリーの助言は含みません。

1. 利益目標

利益目標は、チャレンジ期間内に達成すべき利益額です。口座サイズに対する割合で示され、一般的には+10%が多く見られます(業者・プラン・フェーズで異なる)。

計算は単純です。口座サイズ100万円・利益目標10%なら、目標利益額は100万円 × 10% = 10万円。 残り日数が30日なら、1日あたり平均で約3,333円の純利益が必要、という逆算ができます。この逆算は リスク管理計算ツール で自動計算できます。

2. 日次ドローダウン上限(日次DD)

日次DDは1営業日内に許される損失の上限です。口座サイズの5%が典型例です。

日次DD上限の計算例(口座サイズ別・上限5%の場合)
口座サイズ日次DD上限(5%)1トレード1%なら、あと何回負けられるか
1,000,000円50,000円5回
2,000,000円100,000円5回
5,000,000円250,000円5回

「あと何回負けられるか」は 日次DD上限 ÷ 1トレードの許容リスク額 で出ます。 上限5%・1トレード1%なら、単純計算で1日あたり5回まで。これを超えると日次ルールに抵触し失格します。 日次DDは多くの場合、その日の取引開始時の残高(または前日終値の残高)を基準に判定されます。

3. 最大ドローダウン上限(最大DD)

最大DDはチャレンジ全体を通して許される累計損失の上限です。口座サイズの10%が典型例です。 日次DDが「1日のリセットされる枠」なのに対し、最大DDは「チャレンジ全体の最後の砦」です。

最大DDには大きく2種類あります。

最重要

ドローダウンが確定損益だけで判定されるのか、含み損(オープンポジションの評価損)も含むのか、また固定型かトレーリング型かは、業者・プランで異なります。 この一点を読み違えると、ルールを守っているつもりで失格します。必ず受験する業者の公式ルールで確認してください。

4. なぜ約10.6%しか受からないのか

合格率が低い主因は、利益目標(攻め)と2つのドローダウン(守り)を同時に満たす必要がある点にあります。 利益を急いでロットを上げれば日次DDに当たりやすく、慎重にしすぎれば残り日数で利益目標に届かない。 この綱引きの中で、多くの受験者が「今日あと何回負けられるか」を一度も計算しないまま受験して、審査料を失います[1]

本サイトが計算ツールを無料で置いているのは、この守りの数字を可視化するためです。 リスク管理計算ツール に口座サイズと各DDを入れれば、損失上限額・安全な1トレードのリスク額・あと何回負けられるかが即座に出ます(売買タイミングの指示は一切ありません)。

編集部メモ

受験して落ちた人の話を聞くと「最大DDがトレーリングだと知らなかった」「含み損も対象だと思っていなかった」という計算方式の読み違いが本当に多いです。 ルールは各社の公式に必ず書いてあります。受ける前にそこだけは熟読する、という地味な作業が合否を分けます。

よくある質問

日次ドローダウンと最大ドローダウンの違いは?
日次DDは1営業日内に許される損失の上限、最大DDはチャレンジ全体を通した累計損失の上限です。どちらか一方でも超えると失格になるのが一般的です。
プロップの合格率はどのくらいですか?
小売プロップ全体で約10.6%とされています[1]。多くは利益目標に届く前にドローダウンのルールに抵触します。
ドローダウンは含み損も対象ですか?
多くの業者で確定損益だけでなく含み損も含めて判定されます。トレーリング型か固定型かなど計算方式は業者ごとに異なるため、必ず公式ルールを確認してください。
1日に何回まで負けられますか?
「日次DD上限 ÷ 1トレードの許容リスク額」で計算できます。上限5%・1トレード1%なら単純計算で5回までです。計算ツールで自分の数字を試算できます。
出典
  1. 合格率約10.6%・受験の実態: チャレンジ受験に関する各種集計より(数値は調査時点。最新は各社公式・一次情報を要確認)。各社のルール(利益目標・日次DD・最大DD)の具体値は受験する業者の公式ルールを参照のこと。