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FXの注文方法一覧|成行・指値・逆指値・OCOなど8種類の使い分けを図解

FXには「成行注文」「指値注文」など複数の注文方法があり、初心者は「どれを使えばいいのか」で迷いがちです。 実際のところ、注文方法を正しく使い分けるだけで損切りの自動化・利益確定の最適化・チャートに張り付かない取引が可能になります。 この記事では、FXで使われる主要な注文方法8種類の仕組み・メリット・デメリットを表と図で整理し、状況別の使い分け早見表で「いつ、どの注文を使うか」を具体的に示します。 当サイトは特定の売買タイミングや手法の助言は行いません。注文方法の仕組みを理解した上で、ご自身の判断で取引してください。

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1. FXの注文方法とは

FXの注文方法とは、「いくらで・いつ・どういう条件で」通貨を売買するかを指定する手段です。 株式投資にも成行や指値はありますが、FXは24時間取引が可能で、かつレバレッジをかけるため、注文方法の選択がリスク管理に直結します。

注文方法が複数ある理由は、取引の目的が人によって異なるからです。

すべてを一度に覚える必要はありません。まずは基本の3注文(成行・指値・逆指値)を理解し、慣れてから応用注文に進むのが効率的です。

注文方法の全体像

基本注文(3種類):成行注文、指値注文、逆指値注文
応用注文(5種類):IFD注文、OCO注文、IFO注文、トレール注文、ストリーミング注文
基本の3つが「部品」、応用の5つは「部品の組み合わせ」と考えるとわかりやすいです。

2. 基本の3注文(成行・指値・逆指値)

成行注文(なりゆきちゅうもん)

成行注文は、価格を指定せず、今の市場価格で即座に売買する注文方法です。 「今すぐ買いたい(売りたい)」というときに使います。注文ボタンを押した時点の価格で約定するため、最もシンプルで初心者が最初に触れる注文方法です。

仕組み:注文を出した瞬間のBid(売値)またはAsk(買値)で約定します。ただし、注文ボタンを押してから実際に約定するまでのわずかな時間差で価格が変動する場合があり、これをスリッページと呼びます。相場が急変しているときほどスリッページが大きくなりやすい点に注意してください。

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成行注文のメリット・デメリット
メリットデメリット
確実に約定する(注文が通らないことがほぼない) スリッページが発生する可能性がある
操作がシンプルで初心者でも迷わない 約定価格を事前に正確に知ることができない
チャンスを逃さずすぐにエントリーできる スプレッドが広い時間帯はコストが高くなる

使う場面:トレンドが出ていて今すぐ乗りたいとき、すぐにポジションを決済したいとき、ニュースや経済指標の結果を見て即座に行動したいとき。

指値注文(さしねちゅうもん)

指値注文は、「この価格以下になったら買う」「この価格以上になったら売る」と、現在より有利な価格を指定して出す注文です。 現在のレートが155.00円のとき、「154.50円まで下がったら買いたい」と思えば、154.50円に指値の買い注文を置きます。

仕組み:指定した価格に市場レートが到達した時点で自動的に約定します。到達しなければ注文は未約定のまま残り、有効期限が切れると自動的にキャンセルされます。有効期限は「当日中」「今週中」「無期限(GTC)」などFX会社ごとに設定できます。

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指値注文のメリット・デメリット
メリットデメリット
希望の価格で約定できる(スリッページなし) 価格が到達しなければ約定しない(機会損失のリスク)
チャートに張り付かなくてよい 設定価格の判断に相場分析が必要
冷静な価格で計画的にエントリーできる 急激なトレンドでは置いていかれる可能性がある

使う場面:「ここまで下がったら(上がったら)エントリーしたい」と分析に基づいた価格が決まっているとき、押し目買い・戻り売りを狙うとき、仕事中や就寝中にチャンスを拾いたいとき。

逆指値注文(ぎゃくさしねちゅうもん)

逆指値注文は、「この価格以上になったら買う」「この価格以下になったら売る」と、現在より不利な価格を指定して出す注文です。 名前に「逆」がつくのは、指値注文とは逆方向(自分に不利な方向)に価格が動いたときに発動するためです。

仕組み:指定した価格に到達すると、その時点で成行注文として発注されます。そのため、指定価格ちょうどではなく、多少のスリッページが発生することがあります。 逆指値注文の最も重要な用途は損切り(ストップロス)です。例えば154.00円で買ったポジションに「153.00円で売り」の逆指値を入れておけば、想定以上の損失を自動的に防げます。

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逆指値注文のメリット・デメリット
メリットデメリット
損失を限定できる(リスク管理の基本) 到達時に成行で約定するためスリッページが出る場合がある
感情に左右されず機械的に損切りできる 一時的な価格の振れ(ヒゲ)で刈られることがある
トレンドフォロー(ブレイクアウト狙い)にも使える 逆指値の位置が近すぎるとノイズで頻繁に約定してしまう

使う場面:ポジション保有中の損切り設定(最も一般的な用途)、レジスタンスラインを上抜けたら買う(ブレイクアウト狙い)、就寝中・外出中のリスク管理。

基本3注文のまとめ

成行注文:今の価格で即約定。確実だがスリッページあり。
指値注文:有利な価格を指定。到達すれば約定、しなければ不成立。
逆指値注文:不利な価格を指定。損切りの自動化に必須。
この3つが全注文方法の土台です。応用注文はすべてこの3つの組み合わせで成り立っています。

3. 応用注文(IFD・OCO・IFO・トレール・ストリーミング)

応用注文は、基本の3注文を組み合わせて「注文の自動化・リスク管理の効率化」を実現するものです。 チャートに張り付けない兼業トレーダーほど、これらの活用メリットが大きくなります。

IFD注文(イフダン注文)

IFD(If Done)注文は、「新規注文が約定したら、自動的に決済注文も出す」という2段階セットの注文です。 「もし(If)〇〇円で購入できたら(Done)、△△円で売る」という条件付き注文で、新規と決済を一度に設定できます。

具体例:ドル円が現在155.00円のとき、「154.00円で買い(指値)→ 156.00円で売り(指値・利確)」をIFD注文で設定。 154.00円に到達して買い注文が約定すると、自動的に156.00円の売り注文が発注されます。 最初の注文が約定しなければ、決済注文も発動しません。

注意点:IFD注文では決済側に設定できるのは1つの注文だけです。利確のみ、または損切りのみのどちらかを選ぶ必要があります。利確と損切りの両方を同時に設定したい場合はIFO注文を使います。

OCO注文(オーシーオー注文)

OCO(One Cancels the Other)注文は、2つの注文を同時に出し、一方が約定したらもう一方を自動的にキャンセルする注文です。 主に既に持っているポジションの決済で使います。「利確」と「損切り」の注文を同時にセットしておけば、どちらかに到達した時点で自動的に決済され、もう一方は取り消されます。

具体例:154.00円で買いポジションを持っている場合、「156.00円で売り(利確の指値)」と「153.00円で売り(損切りの逆指値)」をOCOで同時に発注。 156.00円に到達すれば利確され、153.00円の損切り注文は自動キャンセル。逆に153.00円に先に到達すれば損切りが実行され、利確注文はキャンセルされます。

注意点:OCO注文は「既にポジションがある状態」での決済に使うのが基本です。新規エントリーに使うこともできますが(上にブレイクしたら買い+下にブレイクしたら売り)、初心者のうちは決済用と覚えておくのが安全です。

IFO注文(アイエフオー注文)

IFO注文は、IFD注文とOCO注文を組み合わせたものです。「新規エントリー(IFD部分)+ 利確と損切りの同時設定(OCO部分)」を一発で注文できます。 「エントリーから決済まですべて自動」を実現する最も完成度の高い注文方法です。

具体例:ドル円が現在155.00円のとき、IFO注文で以下を一括設定。
(1) 新規:154.00円で買い(指値)
(2) 利確:156.00円で売り(指値)
(3) 損切り:153.00円で売り(逆指値)
154.00円に到達して買い約定後、156.00円の利確と153.00円の損切りが同時にOCOとして発注されます。

注意点:IFO注文は便利ですが、設定項目が3つあるため入力ミスに注意が必要です。また、FX会社によっては「IFO」ではなく「IFDOCO」「IF-OCO」と表記される場合があります。

トレール注文

トレール注文は、価格が有利な方向に動くと、逆指値(損切り)ラインも自動的に追従する注文です。 「トレール」は英語で「追跡する」の意味で、利益を伸ばしながら損切りラインを切り上げていく仕組みです。

具体例:154.00円で買いポジションを持ち、トレール幅を1.00円に設定した場合。
最初の逆指値は153.00円(154.00 - 1.00)に設定されます。
価格が155.00円に上昇 → 逆指値は154.00円に自動で切り上がる。
価格が157.00円に上昇 → 逆指値は156.00円に自動で切り上がる。
その後、価格が156.00円まで下落 → 逆指値に到達して自動決済。結果的に2.00円の利益を確保。

注意点:トレール幅が狭すぎると、小さな価格の振れで決済されてしまいます。逆に広すぎると、せっかくの含み益を大きく減らしてからの決済になります。トレール幅の設定が難しく、一律の正解がない点がこの注文方法の最大の課題です。 また、トレール注文は一部のFX口座では対応していない場合があります。

ストリーミング注文

ストリーミング注文は、画面上にリアルタイムで表示されている価格をクリック(タップ)して即座に約定させる注文方法です。 成行注文に似ていますが、「表示されている価格で約定する」点が異なります。表示価格と約定価格のずれ(スリッページ)を許容するかどうかを事前に設定できるFX会社もあります。

注意点:ストリーミング注文は短期売買(スキャルピング)向けの機能で、価格変動が激しいときには約定しないこともあります。初心者が積極的に使う必要はありません。

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FX注文方法8種類の比較一覧
注文方法 分類 概要 主な用途 難易度
成行注文 基本 今の価格で即約定 即時エントリー・即時決済
指値注文 基本 有利な価格を指定して待つ 押し目買い・戻り売り・利確
逆指値注文 基本 不利な価格を指定して備える 損切り・ブレイクアウト
IFD注文 応用 新規+決済を2段階セット エントリーと利確(or損切り)のセット
OCO注文 応用 2注文を出し片方約定で他方取消 利確と損切りの同時設定
IFO注文 応用 IFD+OCOの組み合わせ エントリーから決済まで完全自動 中〜高
トレール注文 応用 逆指値が価格に追従する 利益を伸ばしつつ損切り自動化 中〜高
ストリーミング 応用 表示価格をクリックで即約定 スキャルピング・短期売買

4. 注文方法の使い分け早見表

「この状況ではどの注文を使えばいいか?」を一目で判断できるよう、状況と推奨注文方法をマトリクス表にまとめました。

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状況別・注文方法の使い分け早見表
やりたいこと 推奨注文 設定例(ドル円155円で買いの場合)
今すぐエントリーしたい 成行注文 現在の市場価格で即買い
もう少し安くなったら買いたい 指値注文 154.00円に買い指値を設定
レジスタンスを超えたら買いたい 逆指値注文 156.00円に買い逆指値を設定(ブレイクアウト狙い)
保有ポジションの損切りを自動化 逆指値注文 153.00円に売り逆指値を設定
利確と損切りを同時にセット OCO注文 157.00円利確(指値)+ 153.00円損切り(逆指値)
エントリーと決済をまとめて設定 IFD注文 154.00円で買い → 157.00円で利確(or 153.00円で損切り)
エントリーから損切り・利確まで全自動 IFO注文 154.00円買い → 157.00円利確 + 153.00円損切り
利益を伸ばしながら損切りも上げたい トレール注文 トレール幅1.00円で逆指値が価格に追従
チャートに張り付けない(兼業) IFO or IFD注文 出勤前にエントリー〜決済を全設定しておく
ポイント

上の表で頻繁に登場するのが逆指値注文です。 エントリー方法は状況次第で変わりますが、損切り用の逆指値は「どんな取引スタイルでも必ずセットする」のがリスク管理の基本です。 「損切りを入れ忘れて大損」はFX初心者の失敗パターンとして最も多いもののひとつです。

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5. 初心者が最初に覚えるべき注文パターン

8種類の注文方法をすべて使いこなす必要はありません。初心者はまず以下の2つのパターンを身につければ、基本的なリスク管理ができる状態になります。

パターン1. 成行注文 + 逆指値注文(最低限のセット)

最もシンプルで、最も重要な注文パターンです。

  1. 成行注文でエントリー:相場を見て「今だ」と判断したら、成行注文で買い(または売り)を入れる。
  2. 即座に逆指値注文で損切りラインを設定:エントリーしたら、間を置かずに逆指値で損切りラインを設定する。

具体例:ドル円155.00円で成行買い → すぐに153.50円に逆指値の売り注文を入れる。 これで最大損失は1.50円(1万通貨なら15,000円)に限定されます。

このパターンのポイントは、「エントリーと損切り設定は必ずワンセット」と体に覚え込ませることです。 損切りラインを後から考えるのではなく、エントリー前に「ここまで下がったら撤退する」と決めてからエントリーしましょう。

パターン2. 成行注文 + OCO注文(利確・損切り同時セット)

パターン1に利確目標を追加したバージョンです。

  1. 成行注文でエントリー:パターン1と同じ。
  2. OCO注文で利確と損切りを同時に設定:「〇〇円まで上がったら利確」「△△円まで下がったら損切り」をOCOで一括設定。

具体例:ドル円155.00円で成行買い → OCOで「157.00円で利確(指値売り)+ 153.50円で損切り(逆指値売り)」を設定。 利確か損切りのどちらかに到達すれば自動決済されるため、チャートを見続ける必要がありません。

ステップアップの目安

パターン1(成行+逆指値)を10〜20回ほど実行して損切り設定が習慣になったら、パターン2(成行+OCO)に進みましょう。 さらに慣れたら、エントリーも自動化するIFD注文やIFO注文に挑戦するのが自然な流れです。 すべてをいきなり使おうとせず、段階的に注文の「引き出し」を増やしていくのが上達の近道です。

損切り幅の考え方(参考)

逆指値で損切りを設定するとき、「何円(何pips)離すべきか」は一律の正解がありません。ただし、以下の考え方が一般的に参考にされています。

損切り幅の詳しい考え方は、資金管理の記事で解説しています。

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6. よくある質問

FX初心者は最初にどの注文方法を覚えればいいですか?
まずは成行注文と逆指値注文の2つを覚えましょう。成行注文で今の価格ですぐにエントリーし、逆指値注文で損切りラインを同時にセットする。この組み合わせだけで「損切りを忘れて大損する」リスクを大幅に減らせます。慣れてきたらOCO注文で利確と損切りを同時に設定する方法に進むのが自然な流れです。
指値注文と逆指値注文の違いがわかりません。
指値注文は「今より有利な価格になったら約定させる」注文です。例えば現在155円のドル円を154円で買いたいときに使います。逆指値注文は「今より不利な価格になったら約定させる」注文で、損切り(例:154円で買ったドル円が153円まで下がったら決済)に使うのが代表的な用途です。名前に「逆」がつくのは、指値とは逆方向に価格が動いたときに発動するからです。
OCO注文とIFO注文はどう違いますか?
OCO注文は「既に持っているポジション」に対して、利確と損切りの2つの注文を同時に出す方法です。一方が約定すればもう一方は自動キャンセルされます。IFO注文はIFDとOCOを組み合わせたもので、「新規エントリー+利確+損切り」の3つを一度に設定できます。つまりOCOは決済用、IFOはエントリーから決済までの一括設定用です。
注文方法はFX会社によって違いますか?
基本的な注文方法(成行・指値・逆指値・OCO・IFD・IFO)は国内の主要FX口座であればほぼ全社で対応しています。ただしトレール注文やストリーミング注文は対応していない口座もあります。また、注文画面の操作性やアプリの使い勝手は会社ごとに大きく異なるため、デモ口座で実際に触って確認するのがおすすめです。
出典
  1. 各注文方法の仕組み・名称は、国内主要FX会社(DMM FX、GMOクリック証券、SBI FXトレード等)の公式ヘルプ・注文ガイドに基づいて整理しています。FX会社によって注文名称や対応状況が異なる場合があります。
  2. 個人向けFXのレバレッジ上限(最大25倍)・証拠金規制: 金融庁の公開情報 https://www.fsa.go.jp/
  3. 注文方法の対応状況はFX会社によって異なります。特にトレール注文・ストリーミング注文は非対応の口座もあるため、各社公式サイトでご確認ください。