ConoHa VPSでMT5を24時間動かす設定手順|接続・導入・EA稼働・自動再起動

EA(自動売買)を24時間動かすなら、自宅PCを点けっぱなしにするよりVPS(クラウド上のWindows)にMT5を載せるのが定番です。 本記事は、ConoHa VPSを例に「Windows Serverへの接続 → MT5インストール → EA稼働 → 自動再起動」という一般的な設定手順を、スクリーンショットではなく図解と手順リストで整理します。 なぜVPSが要るかの基礎は プロップ向けVPS比較 を、Macからの利用は MacでMT4/MT5を使う3つの方法 を参照してください。本サイトは売買手法やタイミングの助言は行いません。

この手順の前提

本記事は一般的な流れの解説です。ConoHaの画面構成・プラン・OS提供状況・MT5やブローカーの配布物は変わることがあります。 実際の画面の文言やボタン位置は ConoHa公式の案内 と、利用するブローカー・EAの提供元の手順に従ってください。具体的な数値(料金・スペック)は本文で断定せず、公式で要確認とします。

0. 全体像(4ステップ)

やることは大きく4段階です。先に全体像をつかんでおくと、各手順で迷いません。

① 契約 Windows Server のVPSを用意 IP・ユーザー・PW を控える ② 接続 リモート デスクトップで VPS画面を開く ③ 導入 MT5を入れて 口座にログイン EAを配置 ④ 常時稼働 自動ログオン +自動再起動で 落ちない運用 手元PCを閉じても、VPS側でMT5とEAが動き続ける状態をつくるのがゴール
契約→接続→導入→常時稼働の4ステップ。最後の「自動再起動・自動ログオン」まで設定して初めて、放置しても落ちない運用になる。

1. VPSを契約してWindows Serverを用意する

MT4/MT5はWindows向けに配布されているため、VPSもWindows Serverのプランを選びます。ConoHa VPSはWindows ServerとLinuxを選べますが、MT5をそのまま動かすならWindows Serverです。

  1. ConoHa VPSでアカウントを作成し、イメージタイプにWindows Serverを選んでプランを決める。
  2. メモリは動かすMT5の数とチャート枚数に合わせて選ぶ。EA少数なら軽量プラン、複数通貨×多数EAなら上位プラン(目安は VPS比較の選定基準 を参照。料金・スペックは公式で要確認)。
  3. 作成が完了したら、管理画面でIPアドレス・管理者ユーザー名・初期パスワードを控える。これが次の接続で必要です。
プロップ用途の注意

VPSは「勝つための道具」ではなく「EAが止まって建玉が放置される事故を防ぐ保険」です。自宅PCの電源断・Windows更新の再起動でEAが止まると、日次・最大ドローダウンに抵触して一発失格になり得ます(DDの考え方は 資金管理ガイド)。だからこそ、最後の「自動再起動」まで設定する価値があります。

2. リモートデスクトップでVPSに接続する

VPSは手元のPCからリモートデスクトップで画面ごと操作します。接続後はVPS上のWindowsデスクトップが表示され、普通のPCと同じようにMT5を扱えます。

接続できたら、まずはWindows Updateを一度走らせて再起動しておくと、後で勝手な再起動が走ってEAが止まる事故を減らせます(更新の自動再起動の扱いはステップ5で整えます)。

3. MT5をインストールしてログインする

ここからはVPSの画面内での作業です。利用するブローカー/プロップが配布しているMT5を使うのが基本です(同じMT5でも配布元で接続先サーバが異なるため)。

  1. VPS上のブラウザで、使う業者のMT5インストーラをダウンロードする。
  2. インストーラを実行してMT5をVPSにインストールする。
  3. MT5を起動し、業者から発行された口座番号・パスワード・サーバ名でログインする。
  4. ログインできたら、必要な通貨ペアのチャートを開く。右下の接続状態が「回線状態が良好」になっていれば接続済みです。
どのMT5を入れるか

MetaQuotes公式の汎用MT5でも動きますが、口座のあるブローカー/プロップが案内するインストーラを使うとサーバ設定が省けて確実です。プロップの場合、規約で許可された取引やEAの範囲が決まっていることがあるため、稼働させる前に規約を必ず確認してください(→ リスクと失敗パターン)。

4. EAを稼働させる

EA(自動売買プログラム)をMT5に読み込ませ、チャートに適用します。一般的な流れは次のとおりです。

  1. EAのファイル(.ex5 等)を、MT5のデータフォルダ内の所定の場所(Experts フォルダ)に置く。MT5メニューの「ファイル → データフォルダを開く」から到達できます。
  2. MT5を再起動するか「ナビゲーター」を更新し、EA一覧に表示させる。
  3. 自動売買(アルゴ取引)を有効化する(ツールバーのボタンをオンにする)。
  4. 稼働させたいチャートにEAをドラッグして適用し、チャート右上のEAアイコンが稼働状態になっているか確認する。

ここで重要なのは、本サイトはEAの良し悪しや取引判断には踏み込まないという点です。どのEAを使うか、どんなパラメータにするかは各自の判断と自己責任で、本記事はあくまで「稼働させる環境の作り方」を扱います。

5. 自動再起動・自動ログオンで落ちない運用にする

ここまでで「手動で動かす」状態になりますが、VPSやWindowsが再起動するとMT5・EAは止まったままになります。24時間運用にするには、再起動後に自動で復帰する仕組みを入れます。

  1. 自動ログオンを設定:再起動後、サインインしなくてもWindowsのデスクトップまで自動で立ち上がるようにする(これがないとMT5も起動できません)。
  2. MT5をスタートアップに登録:Windows起動時にMT5が自動で立ち上がり、前回のチャート・EAが復帰するようにする。MT5は終了時の状態を保存するため、自動売買を有効にした状態で閉じておくと復帰後もEAが動きます。
  3. Windows Updateの自動再起動を制御:更新による再起動の時間帯を、相場が動かない時間に寄せる、またはアクティブ時間を設定して不意の再起動を避ける。
  4. 定期的に接続して目視確認:完全放置にせず、週に数回はリモート接続してMT5の接続状態・EAの稼働・約定履歴を確認する。
「24時間動く」の落とし穴

VPSは電源・回線が安定していても、Windowsの更新再起動・MT5の自動更新・ブローカー側のサーバメンテでEAが一時的に止まることはあります。「設定したから完全放置でOK」と考えず、定期確認を運用に組み込むのが安全です。トラブルの切り分けは VPS比較 の選定基準(稼働率・メモリ・リージョン)も参考にしてください。

編集部メモ

VPSの設定記事は「インストールできました、完成」で終わるものが多いのですが、実務で効くのは最後のステップ5です。 自動ログオンと自動再起動を入れていないと、月に一度の更新再起動でEAが静かに止まり、気づかないうちにポジションが放置される――これがプロップで一番もったいない失格パターンだと編集部は見ています。スクショを並べるより、ここを設定し切ったかどうかが運用の分かれ目です。

よくある質問

ConoHa VPSでMT5を動かすにはどのOSを選びますか?
MT4/MT5はWindows向けに配布されているため、VPSもWindows Serverのプランを選ぶのが一般的です。ConoHa VPSはWindows ServerとLinuxを選べますが、MT5をそのまま動かすならWindows Serverです。プラン・提供OSは変わるため最新はConoHa公式で確認してください。
VPSに接続するにはどうすればいいですか?
Windows Serverのプランなら、手元のPC(WindowsはリモートデスクトップRDP、Macは純正のWindows App)でVPSのIP・ユーザー名・パスワードを使って接続します。接続後はVPS上のデスクトップが表示され、通常のWindowsと同じようにMT5を操作できます。
VPSを使えばEAで利益は保証されますか?
いいえ。VPSはEAを24時間止めずに動かす稼働環境であり、利益・勝率・プロップの合格を保証しません。本サイトは売買手法・タイミングの助言を行いません。EAの良し悪しや取引判断は本記事の対象外です。
出典
  1. ConoHa VPS(Windows Server・FX自動売買用途・プラン): ConoHa公式 https://www.conoha.jp/vps/(画面構成・プラン・料金・提供OSは流動的なため最新を公式で要確認)。
  2. MT5の入手・操作の一般情報: 利用するブローカー/プロップが配布するインストーラと手順に従ってください(接続先サーバが配布元で異なるため)。MetaTrader 5 はMetaQuotes社の製品です。
  3. 本記事はインストール・運用の一般的な流れの解説です。具体的な画面・ボタン・自動再起動設定の手順はOSバージョンやConoHaの仕様変更で変わることがあります。EAの選定・取引判断は本記事の対象外であり、利益・合格を保証するものではありません。