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FX両建てとは?禁止される理由と一般的なリスクを整理

更新: 2026-09-18 / はじめてFX編集部

FXの両建てとは、同一口座内で同じ通貨ペアの買いポジションと売りポジションを同時に保有する手法です。損益が相殺される一方、一部の国内業者は規約で禁止・非推奨としています。この記事では両建ての仕組みと、禁止・非推奨とされる一般的な理由、行った場合に起こり得るリスクを事実ベースで整理します。

FXの両建てとは?仕組みを具体例で確認

結論: 両建ては、同じ通貨ペアの買いと売りを同時に持つことで、その後の値動きに対する損益をほぼ相殺する持ち方です。ポジションを閉じずに含み損益の変動を止めたいときに使われることがあるとされています。

例えば米ドル/円を1万通貨買っている状態で、同じ通貨ペアを1万通貨売り建てると、その後円高・円安のどちらに動いても評価損益の変動幅は小さくなります。ただし完全にゼロになるわけではなく、買いと売りでスプレッドを2回分負担する点や、後述するスワップポイントの受け払いがずれる点には注意が必要です。

なぜ両建てが禁止・非推奨とされるのか

結論: 主な理由として、スプレッドの二重負担・スワップポイントの逆ざや・システム負荷の3点が一般に挙げられています。いずれも手法の優劣ではなく、業者側の規約・システム上の理由によるものです。

両建てが禁止・非推奨とされる主な理由(一般的な傾向・業者により異なる・2026年9月時点)
理由内容
スプレッドの二重負担買い・売りそれぞれの注文でスプレッド分のコストがかかるため、片方だけを持つ場合より実質コストが増えるとされる
スワップの逆ざや買いと売りで受け取り・支払いのスワップポイントが業者間・時期によって一致せず、差し引きでマイナスになり得るとされる
システム・約定処理両建てポジションの証拠金計算や約定処理が複雑になることを理由に、規約で制限する業者があるとされる

これらはいずれも「両建てという手法が優れている・劣っている」という話ではなく、コスト構造と業者側のシステム都合に由来する一般的な説明です。スワップポイントの業者間比較で触れているとおり、スワップの水準や受け払いの扱いは業者ごとに差があります。

業者によって対応が分かれる理由

結論: 両建てを明確に禁止する業者、条件付きで認める業者、特に制限しない業者まで対応は分かれており、一律のルールはありません。口座を選ぶ前に規約を確認することが唯一の確実な方法です。

禁止・非推奨とする業者は、上記のスプレッド二重負担やシステム負荷を理由として挙げていることが一般的です。一方で両建てを制限しない業者もあり、規約上の位置づけは業者ごとの経営判断によります。ナンピンの仕組みとリスクと同様、特定の手法をこの記事で推奨・否定するものではなく、あくまで規約への該当有無が問題になる点を押さえておく必要があります。

両建てを行った場合に起こり得るリスク

結論: 規約で禁止・制限されている業者で両建てを行うと、規約違反の疑いとして口座凍結や取引制限の対象になり得るとされています。証拠金維持率の管理が複雑になる点も見落としやすいリスクです。

  • 口座凍結・取引制限: 規約違反の疑いに該当した場合、調査や制限の対象になり得るとされています。凍結の理由と解除までの一般的な流れはFX口座凍結の理由と解除まで何日かの解説で整理しています
  • 証拠金維持率の把握が複雑になる: 買いと売り両方のポジションを抱えるため、必要証拠金の計算やロスカットまでの余裕が見えにくくなることがあります
  • コストの積み上がり: スプレッドの二重負担やスワップの逆ざやが続くと、ポジションを閉じずに保有し続けるほどコストが積み上がる構造があります
FXは元本が保証された取引ではなく、レバレッジをかけると利益だけでなく損失も拡大します。両建ての可否・凍結の基準はいずれも業者ごとの規約によるため、この記事の内容は一般的な傾向の整理であり、個別のケースを保証するものではありません。

両建てを検討する前に確認したいチェックリスト

結論: 両建てを行うかどうかより先に、口座の規約でその取引方法が明示的に許可されているかを確認することが、規約違反による凍結リスクを避ける最も直接的な方法です。

  • □ 利用している(または検討している)口座の規約で、両建てが明示的に許可・禁止・非推奨のいずれになっているか確認したか
  • □ 両建てを行う場合、買い・売り双方のスプレッドとスワップポイントの受け払いを事前に試算したか
  • □ 証拠金維持率がロスカット水準にどれだけ余裕があるか、両建て後の状態で確認したか
  • □ 複数業者を併用する場合、それぞれの規約が自社口座内の取引のみを対象としているか確認したか

これから口座を選ぶ段階であれば、規約が明確で少額から始められる口座を選んでおくと、規約への理解が浅いまま両建てのような取引方法を試して規約違反に該当するリスクそのものを抑えやすくなります。松井証券MATSUI FXの解説では1通貨単位・約100円からの取引について整理しています。

両建てを試す前に、まずは規約と証拠金の動きを少額で確認するのも一つの方法です(手法を推奨するものではありません)。

松井証券 MATSUI FX 公式サイトで規約を見る

よくある質問

FXの両建てとは何ですか?
同一口座内で、同じ通貨ペアの買いポジションと売りポジションを同時に保有する手法です。値動きに対して損益がほぼ相殺されるため、含み損を確定させずに様子を見る目的などで使われることがあるとされています。
両建てはなぜ禁止・非推奨とされるのですか?
買い・売り双方でスプレッドを負担する、スワップポイントの受け払いが逆ざやになり得る、システム負荷を理由に規約で制限する業者があるなどが一般的な理由として挙げられます。手法自体の優劣を判断するものではありません。
両建てをすると口座凍結になりますか?
業者の規約で禁止・制限されている取引方法に該当した場合、規約違反の疑いとして口座凍結や取引制限の対象になり得るとされています。一方で両建てを認めている業者もあり、可否は口座ごとの規約によります。
違う業者の口座を2つ使えば両建ての制限は関係ありませんか?
業者Aの規約は業者Aの口座内での取引を対象とするのが一般的ですが、複数口座の利用状況を確認する業者もあるとされています。制限の範囲は各社ごとに異なるため、規約や公式サポートで確認してください。
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