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円安・円高はなぜ起きる?日米の利上げと金利差の仕組みを初心者向けに整理

更新: 2026-09-17 / はじめてFX編集部

結論から言うと、円安・円高は「日本の金利が何%か」ではなく「日米の金利差」と「その差が今後どう変わると市場が見ているか」で動くとされます。2026年の夏は、ドル円が7月下旬に163円台まで進んだあと、日米の協調介入を経て、9月16日には155円台で取引されました。そして9月16日(米国時間)にFOMCが約3年ぶりの利上げを決め、9月17日・18日には日銀会合が開かれています。この記事では、事実を整理したうえで、為替が動く3つの仕組みを初心者向けに解説します。本記事は投資助言ではなく、相場の今後の予想は行いません。

いま何が起きているのか(2026年9月17日時点)

結論として、2026年夏のドル円は「利上げ」「介入」「相手国の利上げ」という性質の違う出来事が続けて起きています。報じられている事実だけを時系列で並べます。

2026年夏のドル円と金融政策の主な出来事(報道・公表資料にもとづく整理)
時期出来事
2026年6月日銀が政策金利を0.25%引き上げ、1.00%に
7月下旬ドル円が163円台まで上昇(7月29日の東京市場で163円台後半)
7月31日(米国東部時間)日本の財務省が米国財務省と協調して円買い介入を実施。8月3日に財務大臣談話で公式に発表
9月16日ドル円はFOMC発表前に155円10銭近辺で推移
9月16日(米国時間)FOMCが0.25%の利上げを全会一致で決定し、誘導目標は3.75〜4.00%に。発表直後にドル円は一時154円台まで下げたあと、155円台に戻したと報じられる
9月17日・18日日銀の金融政策決定会合。市場では追加利上げの観測が報じられている

出典: 財務省「財務大臣談話」(2026年8月3日)、OANDA証券「9月FOMCレビュー」(2026年9月17日)、日本銀行「2026年の金融政策決定会合等の日程」。日々の為替水準は銀行が公表する仲値の一覧でも確認できます。日銀会合の結果は9月18日に公表されるため、本記事には含まれていません。

仕組み1:為替は「金利の水準」ではなく「金利差」で動くとされる

結論は、資金は金利の低い通貨より高い通貨に向かいやすく、そのとき効くのは2つの国の金利の「差」だという点です。

日本が利上げをしても、米国の金利がそれを大きく上回っていれば差は残ります。さらに今回のように米国側も利上げをすれば、日本が利上げしても差は思ったほど縮まりません。「日銀が利上げするなら円高になるはず」という単純な図式が当てはまらない場面があるのはこのためです。

ただし、金利差が縮まるかどうかは「今回の決定」だけで決まるわけではありません。FOMCは今回、年末時点の政策金利の予想(参加者の予想の中央値)も4.1%に引き上げたと報じられており、市場は次の一手まで含めて見ています。用語はFX用語集で整理しています。

仕組み2:予想どおりの発表では大きく動かない(織り込み)

結論として、相場を動かすのは「発表された事実」ではなく「事前の予想との差」だとされます。

利上げが広く予想されていれば、その内容は発表前の価格にすでに反映されています。そのため予想どおりの発表では動きが小さく、ときには逆方向に動くこともあると説明されます。9月16日のFOMCでも、発表直後に一時154円台まで下げたあとすぐに155円台へ戻しました。反対に、見送りや、今後のペースについての想定外の発言があると、短時間で大きく動くことがあります。

仕組み3:為替介入は流れを変えられるのか

結論として、介入は短時間で相場を大きく動かす力を持つ一方、その水準を保ち続ける力は別物だとされます。

介入はドルを売って円を買う取引で、一時的に円高方向の圧力を生みます。しかし、その後の水準を決めるのは結局、金利差や、投資家がどちらの通貨を持ちたいかという需給です。2026年7月末の日米協調介入でも、財務大臣は談話で「更なる協調介入を実施することも躊躇しない」と述べており、当局が警戒を続ける姿勢を示しています。介入の実施状況は、後日財務省の外国為替平衡操作の実施状況で確認できます。

会合や発表の日に初心者が知っておくこと

当サイトは取引の推奨も見送りの助言も行いません。そのうえで、一般に注意点として挙げられるのは次の3つです。

  • 発表の前後は値動きが大きくなりやすく、スプレッド(売買の価格差)が一時的に広がる場合がある
  • 急な値動きでは、想定した価格で決済できないことがある。FXは元本が保証された取引ではなく、レバレッジをかけると損失は大きくなり得る
  • 発表をまたいで持つか、その時間は取引しないかを含めて、発表前に自分のルールを決めておく

日銀会合の年間日程と結果の見方は日銀会合はいつ?次回日程の解説、米国の指標は経済指標とFXの関係にまとめています。株式市場の急変が為替に波及する流れはキオクシア株の急落の解説でも取り上げています。

値動きを少額で体験してみるという選択

ニュースの意味は、自分のお金が少しでも動いている状態で見ると理解しやすくなるとよく言われます。ただし金額が大きいと冷静さを失いやすいため、最初は失っても生活に影響しない金額に限定する考え方が一般的です。松井証券のFXは1通貨単位から取引できます(取引条件・スプレッド・手数料は2026年9月時点の情報です。最新の条件は必ず公式サイトで確認してください)。口座の比較はFX口座の比較、少額での始め方は松井FXを100円から試すにまとめています。

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FXは元本が保証された取引ではなく、レバレッジをかけることで損失が拡大し得ます。余裕資金の範囲で、損失を受け入れられる金額にとどめてください。本記事は情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

よくある質問

日本が金利を上げれば必ず円高になるのですか?
そうとは限りません。為替は日本の金利の水準そのものより、他国との金利差と、その差が今後どう変わると市場が見ているかで動くとされています。相手国も利上げをすれば差は縮まらないため、利上げと円高が単純に対応するわけではありません。
2026年9月16日のFOMCでは何が決まったのですか?
政策金利の誘導目標を0.25%引き上げて3.75〜4.00%とすることが全会一致で決まったと報じられています。利上げは約3年ぶりです。当サイトはこの決定が今後の相場に与える影響を予想しません。
為替介入があれば円安は止まるのですか?
介入は短時間で相場を大きく動かすことがありますが、効果がどれくらい続くかは別の問題だとされています。2026年7月末の日米協調介入後も、ドル円は数週間で一部の水準を戻す場面がありました。
日銀会合の結果はいつわかりますか?
会合2日目の昼ごろに声明文が日本銀行の公式サイトで公表され、午後に総裁の記者会見が行われるのが通例です。2026年9月の会合は17日・18日の開催です。
会合の日に初心者は取引すべきですか?
当サイトは取引の推奨も見送りの助言も行いません。一般に発表前後は値動きが大きくなりやすく、スプレッドが一時的に広がる場合があるとされるため、取引量や自分のルールを事前に決めておく考え方が紹介されています。