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FXの損失は3年繰越できる|繰越控除のやり方・必要書類

更新: 2026-10-06 / はじめてFX編集部

結論として、FXで損失が出た年も確定申告をしておけば、翌年以降最大3年間、その損失をFXの利益と相殺できる「損失の繰越控除」が使えます。ただし繰り越すだけでは終わらず、その後利益が出なかった年も含めて毎年連続して確定申告を続けることが条件です。この記事では、利益が出た通常の年の申告手続きではなく、損失が出た年の翌年以降に何をすればよいかという時系列に絞って整理します。税額の計算方法はFXの税金はいくら?20.315%の内訳と税額計算、通常年の申告手順はFXの確定申告のやり方で解説しています。

損失の繰越控除とは

結論: 繰越控除とは、その年のFX取引で生じた損失を、翌年以降最大3年間にわたりFXの利益と相殺できる制度です(国税庁タックスアンサーNo.1522に基づく記載)。損失が出た年に確定申告をすることが前提で、申告をしなければこの制度自体が使えません。

見落とされがちなのが、「損失を繰り越した年」だけ申告すればよいわけではない点です。繰越控除を維持するには、その後利益が出なかった年も含めて毎年連続して確定申告を行う必要があるとされています。FXの利益が給与所得者の申告ライン(年間20万円)に達しない年であっても、繰越控除を使う場合は申告が必要になる点に注意が必要です。

繰越控除を受けるための3つの条件

結論: 繰越控除を受けるには、①損失が出た年に確定申告をすること、②その後の年も利益の有無にかかわらず毎年連続して確定申告を続けること、③繰越可能な期間(3年間)内に生じた利益と相殺することの3点を満たす必要があります。

  • ①損失が出た年に申告する: 損失額を税務署に記録として残すための起点になります。申告しなければ、その後利益が出ても相殺の対象にできません。
  • ②利益が出ない年も連続して申告する: 繰越期間中は、利益がゼロでも「今年は利益がなかった」ことを申告し続ける必要があるとされています。ここで1年でも申告を途切れさせると、原則として繰越控除の適用を受けられなくなります。
  • ③3年以内に生じた利益と相殺する: 繰越できる期間は最大3年間です。期間内に相殺しきれなかった損失は、それ以降に持ち越せません。
FXは元本が保証された取引ではなく、レバレッジによって損失が拡大する可能性があります。繰越控除の適用条件・金額の個別判断は本記事だけで行わず、必ず税理士または所轄の税務署にご確認ください。

繰越控除の申告に必要な書類

結論: 繰越控除を申告する際は、通常の確定申告書に加えて「確定申告書第四表(損失の金額の計算用)」と「先物取引に係る繰越損失用付表」の提出が必要です。

  • 確定申告書第四表: その年に生じた損失の金額を計算・記載する様式です。損失が出た年と、繰越中の損失が残っている年の両方で使用します。
  • 先物取引に係る繰越損失用付表: 過去に生じた繰越損失のうち、まだ相殺されずに残っている金額を年ごとに管理するための様式です。繰越2年目・3年目は、前年までの残高を正しく引き継いで記載する必要があります。
  • FX会社発行の年間損益報告書: その年の損益額を確認するために使います。複数のFX口座を使っている場合は、各社の報告書が必要です。

第四表・付表以外の基本的な提出方法(書面またはe-Tax)や提出期限は、通常年の申告と同じです。詳しい手順はFXの確定申告のやり方|必要書類・提出期限・e-Taxの手順で解説しています。

繰越控除の計算イメージ

結論: 翌年以降に利益が出た場合、繰り越した損失から優先的に相殺され、相殺しきれずに残った利益の部分にのみ課税されます。あくまで仕組みを示す例であり、実際の金額は個別の状況により異なります。

繰越控除の計算イメージ(仕組みを示す仮の例・2026年10月時点の制度に基づく)
年その年の損益相殺後の課税対象額翌年に残る繰越損失
1年目損失30万円0円(損失のため課税なし)30万円
2年目利益15万円0円(繰越損失と相殺)15万円
3年目利益20万円5万円(相殺後に残った分)0円

この例では、1年目の損失30万円が2年目の利益15万円と相殺されて繰越損失は15万円に減り、3年目の利益20万円のうち15万円がさらに相殺され、残った5万円だけが課税対象になります。2年目・3年目とも、利益が出ていても確定申告をして繰越損失との相殺を申告しなければ、この相殺は適用されません。

申告を1年でも忘れるとどうなるか

結論: 繰越期間中に1年でも確定申告を行わなかった場合、原則としてそれ以降の繰越控除は適用されなくなるとされています。

特に「その年は利益がなかった」「少額の利益しかなかった」という年は申告を忘れやすい傾向があります。しかし繰越控除を維持する条件は利益の有無ではなく「申告を連続して行ったか」であるため、損益がゼロに近い年ほど申告漏れに注意が必要です。ふるさと納税のワンストップ特例を使っている場合、FXの確定申告によって特例が無効になる点も合わせて確認しておくと申告漏れを防ぎやすくなります。詳しくはFXの確定申告とふるさと納税の関係で整理しています。

すでに1年分の申告を忘れてしまった場合の扱いは個別の状況によって異なるため、早めに税理士または所轄の税務署に相談することが推奨されます。

他の取引の損益とも相殺できるのか

結論: FXの損益は、一定の条件のもとで他の先物取引(CFD等)の損益と通算できる場合があります。ただしFX同士の繰越控除とは別の話として扱われる点に注意が必要です。

通算できる取引の範囲、繰越損失との優先順位(どちらを先に相殺するか)といった具体的な処理は、保有している取引の種類によって変わります。複数の取引を行っている場合は、自分で判断せず税理士または所轄の税務署に相談したうえで申告することが安全です。損失そのものを小さく抑えたい段階では、まず取引量を絞ることが現実的な対策になります。

取引量を抑えれば、万一の損失額自体も小さく抑えながら取引を続けられます。

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1通貨単位から取引できる松井証券 MATSUI FXの評判のように少額対応の口座を使うと、損失が出た場合の金額自体を小さく抑えながら取引を続けられます。税額そのものの計算根拠や申告ラインはFXの税金はいくら?20.315%の内訳と税額計算で整理しているので、繰越控除を使う前提として合わせてご確認ください。

よくある質問

損失の繰越控除を受けるにはどうすればいいですか?
損失が出た年に確定申告を行い、その後も利益の有無にかかわらず毎年連続して確定申告を続けることで、翌年以降最大3年間、FXの利益と相殺できます(国税庁タックスアンサーNo.1522に基づく記載)。
繰越控除の申告に必要な書類は何ですか?
通常の確定申告書に加え、確定申告書第四表(損失の金額の計算用)と先物取引に係る繰越損失用付表、FX会社発行の年間損益報告書が必要です。
繰越控除の途中で1年でも申告を忘れたらどうなりますか?
原則として、その時点で繰越控除の適用が受けられなくなるとされています。利益が出なかった年も忘れずに申告を続けることが重要です。
繰り越した損失は他の取引の利益とも相殺できますか?
一定の条件のもと、他の先物取引(CFD等)の損益と通算できる場合があります。通算できる範囲は個別の状況により異なるため、税理士・所轄の税務署にご確認ください。
損失が出た年の申告のやり方は、利益が出た年と同じですか?
提出書類に第四表と繰越損失用付表が加わる点が異なります。それ以外の申告の流れ自体は、利益が出た年の申告手続きと同様です。